中高生向け寓話集を出版 行橋市の元中学校長城井さん

西日本新聞

 元中学校長の城井修さん(68)=福岡県行橋市=が、4冊目の創作寓話(ぐうわ)集「寓譚(ぐうたん)4」を自費出版した。自身の経験や日々のニュースを題材に、中高生に伝えたいメッセージを全20話の寓話に盛り込んでいる。城井さんは「顔を合わせて気持ちを伝え合う事の大切さなど、忘れられがちな基本的なことを物語に盛り込んだ。親子で読んでほしい」と話す。

 城井さんは国語教師として京築地区の中学校に勤務し、実際にクラスで起きた問題などを寓話にし、学級通信に掲載してきた。退職後の2012年に、書きためていた寓話を本にまとめて出版。これまでに計3冊を自費出版している。

 第4弾の今回は全20話を収録。「あいさつをしない町」では、子どもたちの防犯上、住民がお互いにあいさつをしないよう決めた団地を舞台とする。近隣で小学生の誘拐事件が起きたことをきっかけに、あいさつをしないことが本当に不審者対策につながるのか、住民たちが再び議論し、あいさつをする町へと変わっていく姿を描いている。物語では最後に「防犯意識を高めようとして『あいさつ』というコミュニケーションの根本を否定するような勘違いをしてはなりません」と説いている。

 第1弾から今回の第4弾までで計77話を完成させた城井さん。「100話まで書き続けたい」と話している。A5判129ページ、税込み千円。

=2018/01/31付 西日本新聞夕刊=

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