利き茶に挑戦奥深さ知る 八女市星野村で「大闘茶会」 香りや色合い…難問に渋い顔

西日本新聞

外観審査で出題された茶葉。いろいろな種類がある 拡大

外観審査で出題された茶葉。いろいろな種類がある

「星の大闘茶会」で茶葉の匂いをかぐ出場者たち 茶種闘茶では、一つずつ出される茶の種類を飲み当てなければならない 茶種闘茶で頭を悩ませる記者

 全国有数の茶の生産地として知られる八女市星野村にある「茶の文化館」で1月28日、お茶を飲んで産地や種類を当てたり、茶についての知識を競ったりする「新春 星の大闘茶会」が初めて開かれた。茶どころ八女の支局長となって1年半。茶業に関する取材や八女茶を飲む機会は多く、舌に多少の自信も付いてきた。優勝賞金が3万円と聞き、腕試しにと挑戦してみた。

 昨春リニューアルした茶の文化館が「八女茶の魅力を知ってもらおう」と企画した。2015年に「八女伝統本玉露」が国の地理的表示保護制度(GI)に認定されるなど関心が高まっていることもあり、県内から40人が出場。日本茶インストラクターなど茶に関する有資格者は参加できなかったが、茶農家や製茶会社従業員などがエントリーしており、強敵ぞろいだ。

 予選は3種目の合計点で争った。最初は茶の知識を問う○×クイズ。「お茶は入れる温度によって味や色が変わる」(正解○)「荒茶の生産量が一番多いのは鹿児島県である」(正解×、日本一は静岡県)といった比較的簡単な問題から「中国には白茶、黄茶、青茶がある」(正解○)「日本で最初にお茶を飲んだのは源頼朝」(正解×)などの難問まで計10問。半分以上は分かった気がした。

 続いて茶葉を見て種類を当てる外観審査だ。大会直前、館内にある八女茶の紹介コーナーで予習してきたつもりだったが、実際に目の前に並べられると全く見分けがつかず、特徴のある茶葉も答えが出てこない。10の茶葉の名前を12の選択肢から選ぶ問題だが、最後は勘に任せて回答用紙を埋めた。

 最後は茶種闘茶。茶を飲み、香りや色合いなども考慮して種類(玉露、普通蒸し煎茶、深蒸し煎茶、白折(しらおれ)、インスタントティーの5種)を当てる。「玉露は甘みとうま味が特徴で色は薄いです。白折は茎が多いので色は出にくく味はすっきりしています」と担当者が事前にヒントを与えてくれたが、1杯飲む度に回答するルールで、飲み比べができないため頭を悩ませた。「玉露とインスタントティーを間違えたらしゃれにならない」とプレッシャーを感じながら答えていった。

 果たして結果は…。30点満点中19点で40人中18位。上位5人による本戦への進出はかなわなかった。うなだれていると「業界人も参加する中、なかなかの結果ですよ」と古賀佳代館長がなぐさめてくれた。本戦進出ラインは25点だったそうだ。本戦は、5杯の茶を飲んで八女や静岡、京都などの産地を当てる超難題。優勝した製茶会社勤務の男性は全問正解だったというから驚きだ。

 「産地でも味に違いがあり、さまざまな飲み方が楽しめる茶の奥深さや文化を知ってもらうきっかけになったと思う。八女茶の魅力がどんどん広まればいいですね」と古賀館長。大会は来年以降も開催する方針だという。参加賞の八女茶を手に雪辱を誓った。

 闘茶会の体験 「茶の文化館」には闘茶会を体験するプログラムがある。茶の種類を飲み当てる利き茶で、料金は800円。利用は5人以上からで、5日前までの予約が必要。火曜は休館。茶の文化館=0943(52)3003。

=2018/02/02付 西日本新聞朝刊=

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