「山と渓谷」誌の日本山岳遺産 「嘉穂アルプス」認定祝う 嘉麻市 住民団体と個人に感謝状
嘉麻市と朝倉市にまたがる「嘉穂アルプス」が日本山岳遺産に認定されたことを祝う記念祝賀会が11日、嘉麻市大隈町の嘉穂老人福祉センターであった。
同市観光まちづくり協会祝賀会実行委員会の主催。日本山岳遺産は、登山専門誌「山と渓谷」が2010年度に創設し、保全を担う団体に活動資金を助成している。
嘉穂アルプスは馬見山、屏山、古処山からなり、国指定特別天然記念物のツゲの原始林などで知られる。日本山岳遺産には16年度に認定された。祝賀会は昨年8月に開催予定だったが、九州豪雨の影響で延期になっていた。
祝賀会では、登山ボランティアの林田正道さん(73)と、登山道の整備や子ども向け登山などを企画する住民団体「嘉穂三山愛会」に感謝状を贈った。
同会の中村忠紀会長(78)は「認定後、中高年の登山者も増えており、責任の重みを感じている。安全に登山できるルートの整備に力を入れたい」と話した。
=2018/02/14付 西日本新聞朝刊=