「もう飛ぶの」住民不安 陸自ヘリ飛行再開 「やむを得ない」の声も

西日本新聞

 神埼市の民家に陸上自衛隊のAH64D攻撃ヘリコプターが墜落、炎上した事故から12日。現場に今も生々しい焼け跡が残る中、陸自は16日、目達原駐屯地(吉野ケ里町)に所属する同型機以外のヘリの飛行再開を表明した。周辺住民には「やむを得ない」と理解を示す意見がある一方、「また事故に巻き込まれないか不安だ」と心配する声も聞かれた。

 「ついこの前事故があったばかりで、もう飛ぶのかと驚いた」。現場近くの千代田中部小に通う小学3年の息子がいる40代女性は、不安げな表情を浮かべた。

 事故の傷痕は子どもたちにも残っている。神埼市教委が千代田中部小と千代田中の全児童・生徒に実施したアンケートでは約2割が「眠れない」などの不調や不安を訴えており、県教委のスクールカウンセラーが心のケアに当たっているという。「息子は目に見えた変調はないが、外で遊ぶのが好きなのでまた事故が起きて巻き込まれたらと思うと不安だ」とため息をついた。

 墜落現場近くの70代女性も「事故原因がはっきり分かって安心させてもらってから飛んでほしかった。(飛行再開するのは)違う機種とはいえ、安心はできない」と不安をのぞかせた。

 一方、近くに住む60代男性は「事故はたった1、2週間前のことで早すぎる気がする」としながらも「国防や災害のためなら仕方ない。(自衛隊を)信じるしかない」と複雑な表情。別の60代会社員男性も「なるべく住宅の上は飛ばないでほしい」と注文を付けた。

■県議会が国に意見書

 神埼市の住宅に陸上自衛隊ヘリコプターが墜落した事故を受け、県議会は事故の徹底した原因究明や再発防止を求める意見書を国に提出する。15日の議会運営委員会で申し合わせた。22日開会する定例会に意見書案を提出し、可決する見通し。

=2018/02/17付 西日本新聞朝刊=

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