地図で見る社会・政治

西日本新聞

 世界的な歴史人口学者エマニュエル・トッド氏に代表されるように、フランスは人口統計学が盛んだ。同氏に統計地図を提供し、共著もある国立社会科学高等研究院教授エルヴェ・ル・ブラーズ氏の「地図で見るフランスの社会事象と選挙」展が、アンスティチュ・フランセ九州(福岡市)で開かれている。

 昨年の同国大統領選では極右・国民戦線のルペン氏が注目された。統計地図で見ると同氏が多く票を集めたのは北東部と南東部。資格を持たない若者の比率が高く、高失業率の地域と一致する。「将来に希望が持てない層が極右に投票した」と推測される。当選したマクロン氏は北西部ブルターニュ地方で多く得票。保守的でよく日本の東北地方と比べられるが、カトリック思想が左派と結びつき、教育程度も高い進歩的地域となったという。

 同展にはトゥールーズ大学のスコシマロ・レミ准教授が作成した日本の選挙地図も展示されている。どの党がどの地域で強いのか。意外な発見もある。3月17日まで。アンスティチュ=092(712)0904。 (井手)

=2018/02/20付 西日本新聞夕刊=

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