安倍晋三政権が推進する「働き方改革」…

 安倍晋三政権が推進する「働き方改革」。生産性を高めて賃上げや処遇改善、長時間労働の解消を図る。その人に合った多様な働き方も可能にする-。過労死が問題となる中、誰もが働きやすい世の中を目指すことに異論はない。ただ、現実は…

▼〈効率化提案するたび人が減る〉〈人減らし「定時であがれ結果出せ」〉〈改善を提案すると業務増え〉。サラリーマンの哀歓をつづる第一生命「サラリーマン川柳」の今年の優秀作から。鳴り物入りで始まった月末金曜日の早帰りも〈プレミアムおかげで木曜残業だ〉

▼安倍政権は今国会で「働き方改革関連法案」を成立させる意向だ。労働時間規制を厳しくする一方で、実際に働いた時間に関わりなく、あらかじめ決めた時間を働いたとみなす「裁量労働制」の拡大なども盛り込まれる

▼裁量労働制は“定額働かせ放題”になるのでは、との懸念が根強い。安倍首相は「裁量労働制で働く人の労働時間は一般労働者より短いというデータもある」と国会答弁した。このデータはいいかげんなものだったことが判明。首相は答弁撤回に追い込まれた

▼厚生労働省はどうしてこんなデータを出したのか。サラ川に〈正直で忖度(そんたく)なしの体重計〉と。改革を進めたい政権に忖度した結果であるなら、体重計に笑われよう

▼政府は「働く人の視点に立った制度」とするが、首をかしげたくなる。〈制度より働き方は風土から〉

=2018/02/21付 西日本新聞朝刊=

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