「小さな図書館」賛同の輪 街角に本の貸し出し箱 大村市の岩崎さんが始め15カ所に

 大村市の商店街や街角で、三角屋根と扉が付いた木製の本箱「小さな図書館」の設置が進んでいる。子育てが一段落して自宅で読まなくなった絵本や児童書を箱に入れておくと、誰もが無料で借りられる仕組みだ。絵本の読み聞かせ活動に取り組む工務店経営の岩崎秀雄さん(37)=同市上諏訪=が約1年前に手作りで始めた。賛同の輪が広がり、今は計15カ所で本が貸し借りされている。

 マイクロライブラリーとも呼ばれる「小さな図書館」の設置運動の発祥は米国。3児の父親でもある岩崎さんはインターネットで取り組みを知り「子どもたちが本に親しむきっかけになる」と着目した。本職の知識を生かし、子どもの目線に合わせた高さ1メートルの「小さな図書館」を設計。本が湿気で傷まないよう、木箱内部には住宅建築で使われる透湿シートを貼り、通気口も設けるなど工夫した。

 仕事の合間に製作した「小さな図書館」を昨年2月、自宅前や知人のカフェなどに設置。口コミで評判が広がり、8月に市民向けのワークショップを開いてからは、参加者が自宅前などに置く形で少しずつ増えた。市も設置者に本に貼るシールと看板を提供するなど協力。費用には、市民が提供した子育て用品をネットオークションで販売する市の事業「子育て応援リユースプロジェクト」の益金を充てる。

 借りた本の返却期限はなく、他の「小さな図書館」に返してもいい。利用者にも「いろんな人が子育てを応援してくれていると感じる」と好評だ。岩崎さんは「もっと図書館を増やして、親子が散歩ついでに本を借りていけるようにしたい」と話す。

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 市は「小さな図書館」の普及を図るイベントを4日午後2時から、市民交流プラザで開く。入場無料。

=2018/03/03付 西日本新聞朝刊=

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