屋久島「うみがめ館」解散へ 調査研究の担い手おらず

西日本新聞

 ウミガメの上陸・産卵回数が日本一の鹿児島県屋久島で33年にわたってウミガメの保護や調査研究を続けてきたNPO法人「屋久島うみがめ館」が今年限りで活動に幕を下ろすことになった。担い手が確保できず継続は困難として、1日に12月末での解散を決めた。

 うみがめ館は、地元出身の大牟田一美代表(67)を中心に1985年から活動を開始。東京大の学術研究にも参加し永田浜のラムサール条約登録に貢献した。

 大牟田代表によると、産卵期の見守りや調査は徹夜になるなど負担が大きく、スタッフが定着しない状況が続いた。自身も体調を崩し、4月からはスタッフ不在となるため解散を決断したという。今年の調査・保護活動は地元協力者らと可能な範囲で行う。

 日本ウミガメ協議会の松沢慶将会長は「世界的にも評価の高い調査データが途切れるのはとても残念。浜の門番的な役割がいなくなり(産卵場所が荒らされるなど)浜の秩序が乱れるかもしれない」と惜しむ。大牟田代表も「保護活動が低調になればウミガメの個体数の減少につながりかねない。今後は行政が本腰を入れて保護に取り組んでほしい」と話した。

=2018/03/03付 西日本新聞朝刊=

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