韓国内では評価と懐疑交錯 南北首脳4月会談

西日本新聞

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による南北首脳会談が4月末に開催されることについて7日、韓国国民にどう受け止めるかを聞くと、朝鮮半島の緊張緩和に向けて多くは前向きに評価しつつも、急激に態度を転換した北朝鮮側の真意をいぶかる声もあった。

 ソウルの高麗大大学院生文主栄(ムンジュヨン)さん(33)は「保守政権の9年間に南北首脳会談がなかったのは、互いに対話の相手として認めなかったということ。対立をあおらず、対話を試みようという文政権を支持する」と開催を歓迎。ソウル在住の脱北者で作家の張海星(チャンヘソン)さん(74)も「首脳同士が直接会うことで誤解を解くことが可能だ」と賛成した。

 「予想以上に早く開催が決定した」と喜ぶのは、軍事境界線に接する江原道・高城郡にあるホテルの営業責任者、全熙瑞(チョンヒソ)さん(53)。「北朝鮮の金剛山観光が再開されることを期待している。観光の韓国側の拠点である高城郡の住民は、みんなそう願っている。米国も対話を拒否する理由はないだろう」と述べた。

 一方、ソウルの大学生朴相宰(パクサンジェ)さん(24)は「北朝鮮は国際外交の舞台から既に孤立している。今回の約束を守らなくても、もはや不利益にはならず、また信頼関係を壊す可能性がある」と懐疑的な見方を示した。

 釜山日報の閔〓映(ミンソヨン)記者(27)は「正恩氏の父親、故金正日(キムジョンイル)氏も非核化を表明したことがあるが、その後、核兵器の開発は加速した。北朝鮮の態度の転換は経済制裁の解除、体制維持に向けたジェスチャーにも見える」と指摘した。 (ソウル曽山茂志、釜山・竹次稔)

※〓は「ひへん」に「召」

=2018/03/08付 西日本新聞朝刊=

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