不登校テーマに朗読劇 自立援助ホーム入所者ら出演 11日に桂川町「身近な問題感じて」

西日本新聞 筑豊版

 不登校やひきこもりの若者を支援する飯塚市大日寺の自立援助ホーム「紙ひこうき」(野田隆喜施設長)が11日午後1時から、桂川町土居の町住民センターで、不登校をテーマにした朗読劇を行う。劇は、野田さんが京都府で運営していたフリースクールの第1期生の手記を元に、脚本家の田辺剛さんが書き下ろした。野田さんは「不登校が身近な問題だと多くの人に感じてほしい」と話している。

 野田さんは飯塚市出身。大学進学を機に京都府に移り住み、1999年にフリースクールを立ち上げた。学校に行けなくなった生徒たちが自分たちで不登校と向き合う機会をつくろうと、第1期生に不登校になった理由やそのときの気持ち、親への思いなどを文章にしてもらった。それを基にできあがった劇は、2002年3月から約4年間、生徒たちが全国各地で公演した。

 劇のタイトルは「折り紙気分」。学校を舞台に、折り紙を折りながら、登校しなくなった友人の気持ちを想像したり、どう接するべきかクラスメート3人が話し合ったりするストーリーだ。紙ひこうきに入所しながら通信制高校に通う男子2人と、女性スタッフが出演する。野田さんは「16年前に作った劇だが、今にも通じる内容」と力を込める。

 劇を最初に演じた1期生や家族ら約10人も登壇し、フリースクールを卒業した後、自分たちが親になって思うことなどを話す。野田さんや、臨床心理士の梅津和子さんの講演もある。

=2018/03/10付 西日本新聞朝刊=