復旧せず県重文指定解除 氷川町の伊藤家住宅 県教委、地震被害で初

西日本新聞

 県教育委員会は14日、熊本地震などで被害を受けた県重要文化財「伊藤家住宅」(氷川町)の文化財指定を解除したと明らかにした。9日付。所有者が復旧しない意向を示したことなどが理由。地震で被災した県文化財の指定解除は初めて。

 伊藤家住宅は文化財指定時から空き家で、地震後に倒壊の恐れがあるとして、町や所有者が解体するため解除を求めていたという。

 江戸時代後期の1834年ごろに建てられた木造平屋住宅で、屋根がコの字形をした「くど造り」形式が特徴。県は1975年に文化財に指定したが、2015年に台風で屋根に穴が開いた上、熊本地震で柱が折れるなどの被害を受けた。

 県教委によると、熊本地震では県文化財382件のうち59件が被害を受けた。このうち既に復旧したのは33件にとどまる。

=2018/03/15付 西日本新聞朝刊=

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