オオゴマダラ 金色のサナギから飛び立つ

西日本新聞

 日本国内では、沖縄より南の方の島々に生息しているチョウです。しかし、沖縄まで行かなくても全国の動物園や植物園などの大温室には必ずといってよいほど、このチョウが飼育されていて、一年中優雅に飛び回っている姿を見ることができます。

 現地では、白地に黒のもようが美しいこの大きなチョウが林の中を飛んでいるときに、そのからだに木漏れ日が当たった瞬間を見上げたりすると、はっとなって思わずその美しさに心を奪われてしまいます。

 冬の沖縄地方は、南国とはいっても天気が悪い日はそれなりに寒く、昆虫の姿を見ることはほとんどありません。ところが、天気がよく風もない穏やかな日には、早々と咲いているカンヒザクラやツワブキの花にこのチョウが飛んできて蜜を吸っている姿を見ることができます。

 マダラチョウの仲間では、日本全国に生息しているアサギマダラが何千キロも旅をすることで知られています。ですが、このオオゴマダラにはそのような習性はなく、どちらかといえば南国の明るいジャングルの中でひっそりと生きているイメージがあります。

 幼虫は、毒のある植物をたべるので、その毒がからだに蓄積して、敵の鳥から身を守ることができるといわれています。そのためなのかどうか、サナギもまるで金メッキをされたように黄金色に輝く目立つ色をしています。

この記事は2015年12月15日付で、内容は当時のものです。

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