近大産業理工学部の救助ロボが奨励賞 若手表彰の競基弘賞 「立体視できる小型カメラ」評価

西日本新聞 筑豊版

カメラを搭載した救助ロボット。カメラの映像を立体的に映し出すゴーグルをかけて操作する 拡大

カメラを搭載した救助ロボット。カメラの映像を立体的に映し出すゴーグルをかけて操作する

近畿大産業理工学部のロボット工作研究会のメンバー

 NPO法人「国際レスキューシステム研究機構」(神戸市)が主催し、大規模災害などで人を助けるレスキューシステムの若手研究者らを表彰する競基弘(きそいもとひろ)賞で、近畿大産業理工学部(飯塚市)の「ロボット工作研究会」がレスキューロボットコンテスト奨励賞を受賞した。学生たちは「全員で試行錯誤してつくりだしたロボットなのでうれしい」と話している。

 競基弘賞は阪神大震災で亡くなった神戸大大学院生でロボットの研究開発に取り組んでいた競基弘さんにちなみ、2005年に始まった。本年度のコンテストは全国の22チームが参加し、昨年8月に神戸市で本選があった。会場にはがれきやブロックを配置し、壁で隔てられた場所からロボットを遠隔操縦して人形を救助、搬送するスピードや的確さ、丁寧さなどを競った。

 近畿大のロボット工作研究会は20人が所属。部員が制作したがれき除去や救助を分担して行う「レスキューHOT君1~4号機」で挑んだ。救助ロボは小型カメラを2台搭載。操縦者はカメラの映像を立体的に見ることができるゴーグルをかけて操作する。審査では、小型カメラが両目の役割を果たし、がれきとの距離感をつかみやすくした点などが評価された。

 授賞式は1月16日に神戸市で行われ、部長の平野太智さん(22)は「ロボットにどんな機能を持たせるか、いろんな案がある中で部員間で意見を出し合い、実現させるまでが大変だった」。万全を期して臨んだコンテスト中も予想外のハプニングがあり、副部長の林穂高さん(21)は「本選では1台のロボットが接続不良で途中から動かなくなった。準備していても想定外はある。困難な状況で、他でどうカバーしていくかが大事だと学びました」と話した。

=2018/03/16付 西日本新聞朝刊=

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