焼き物の町で壁に挑戦 長崎・波佐見にボルダリング施設

西日本新聞

 長崎県波佐見町井石郷の製陶所跡地を活用し、人気の観光スポットに生まれ変わった「西の原」地区に、壁に付いた突起を登る競技「ボルダリング」のスタジオが登場した。この地区には子どもの遊ぶ場が少なかったが、新施設ができたことで、カフェや雑貨店巡りを楽しむ家族連れに歓迎されそうだ。

 約6600平方メートルの「西の原」には波佐見焼の旧福幸製陶所の事務所や細工場などの建物が残り、「福重家住宅主屋」と合わせた建物群が国登録有形文化財になっている。歴史を感じさせる建物をギャラリーやカフェ、雑貨店として活用すると若者や家族連れが集まるようになった。

 建物の中に天井が高い倉庫が残っていたため、新たな施設として生かせないかと、「西の原」を所有、管理する陶磁器商社「西海陶器」の社員が、人気上昇中の「ボルダリング」を発案。子どもも楽しめる上、2020年の東京五輪で初めて実施される競技種目「スポーツクライミング」の一つとして注目が集まっていることから、スタジオ「833WALL(はさみウオール)」を1日にオープンした。

 初心者から上級者まで楽しめるよう高さ約4メートル、幅約20メートルの壁に4種類の傾斜をつけた。東京のボルダリングジムで指導経験があるスタジオ経営者、田崎裕樹さん(29)は「ボルダリングは使える突起が決まっていて、初心者も上級者も同じコースを登るので、教え合い、コミュニケーションが生まれる」とにぎわいづくりの効果も期待する。陶器の前ではおとなしくさせられる子どもたちにとっても、体を思い切り動かせる場所として喜ばれそうだ。

=2018/03/17付 西日本新聞夕刊=

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