顔さまざま 生命って不思議だ

西日本新聞

 昆虫は動物界で最も多様性に富んだ生き物ですから、それぞれの姿や形もさることながら行動や習性も変化に富んでいます。私のように、その一瞬一瞬を写真に撮りたいと思う者にとっては飽きるところがありません。

 今回は、そのような昆虫の変化に富んだ顔のいくつかを紹介しましょう。興味深いのは種類によって異なるその顔つきですが、すべてが硬い外骨格でできているために、人間やほかの多くの動物のように目の瞬きやうれしいとか悲しいなどの表情の変化をつくることができません。顔の中で動かすことができるのは、ものを食べる口元と触角の2カ所だけで、多くの種類は首を回すことすらできません。

 昆虫の目の多くは単独の眼球ではなく、いわば小さい目が寄り集まって一つの目の形になった複眼です。それが半球形で出っ張っているので、わざわざ首を回さなくてもかなり後ろの方まで見渡すことができるようです。それでも、中には他の昆虫を捕まえて食べるトンボやカマキリのように真後ろまで顔を回して獲物を探すものもいます。

 昆虫の顔といえば、その形(表情)のおもしろさから、子どもに人気の仮面ライダーやSF映画の怪獣のモデルになることも多いようです。昆虫はその生活史と相まって、これからもわれわれ人間に神秘と不思議さを提供してくれる生き物であり続ける存在といってよいでしょう。

この記事は2014年11月18日付で、内容は当時のものです。

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