8カ月半ぶり古里・上宮町へ 全壊した自宅修理の藤井さん 日田市 地区外避難8戸で初めて

西日本新聞

 昨年7月の九州豪雨で自宅が全壊した日田市大鶴地区上宮町の藤井安之さん(78)は18日、自宅の修理を終えて約8カ月半ぶりに古里での生活に戻った。同町自治会によると、豪雨後町内8戸が地区外に出て「みなし仮設」などで暮らしているが、町に戻ったのは藤井さんが初めて。復興への明るい兆しに住民らは喜んでいる。

 この日、藤井さんはボランティア団体「チーム大分」などの手伝いで引っ越し作業をした。ボランティアの人たちが、真新しい板張りの自宅に次々に荷物を運び込んだ。

 川のそばにある自宅は1メートルほど浸水し、土砂は約40センチ堆積していた。「腰が抜けるような衝撃だった」と藤井さんは振り返る。昨年7月中旬、市営住宅に入った。顔見知りがいない暮らしは「元気を出そうと思っても力が湧かなかった」という。藤井さんは「支援してくれる人のおかげで帰って来られた。ここで地に足をつけて(復興に向かって)頑張ろうと思う」とほっとした表情をみせた。

 一方、上宮町では被災した5戸が解体され、更地が目立つ。中には、次の災害への不安から町を出ると決意した人もいる。自治会長の藤井隆幸さん(69)は「風景が変わって寂しかったが、戻ってくれた人がいるのはうれしい。みんなが安全に暮らせるよう災害に備えた避難態勢を改めて整えたい」と話した。

=2018/03/20付 西日本新聞朝刊=

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