バスキアを見たい

西日本新聞

 昨年、1億1050万ドル(約123億円)で衣料品通販サイト「ゾゾタウン」運営会社社長の前沢友作氏(42)が落札したジャンミシェル・バスキアの絵が、昨日から米シアトル美術館で展示されている。前沢氏は「距離によって縛られるべきではない。世界の人々に一歩でも近くで作品を見てもらいたい」と現地メディアにメッセージを出していた。

 この言葉は前沢氏が美術を所蔵して一人悦に入るタイプではなく、投機目的でもないことを示している。バスキアは1988年、27歳で没した米国の画家。スラム街の壁に描いていたスプレーペインティングが認められ、アンディ・ウォーホルと共同制作も行った。もちろん有名ではあったが、今や「世界中が知っている。莫大(ばくだい)な金額だけがその理由だ」と専門ディーラーはニューヨーク・タイムズに語る。前沢氏の目と金がピカソやゴッホと並ぶ評価の芸術家を生んだのかもしれない。

 バスキアの絵は現在休館中の福岡市美術館にもあるそうだ。123億円の作品と一緒に見たいな。前沢さん、お願いします。 (井手)

=2018/03/22付 西日本新聞夕刊=

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