北九州市の副都心を元気に イベント「全力!黒崎」25日に初開催 ウオーキングコース試し歩き

西日本新聞

 スポーツを通じ、北九州市の副都心・八幡西区黒崎地区に元気やにぎわいをもたらそうと、八幡西区役所は25日、イベント「全力!黒崎」を初開催する。地区を巡るウオーキング大会「黒崎スプリングウォーク」などを予定。区の担当者は「『三社参り』もできる5・5キロのコースです。全体的にアップダウンが激しくないコースなので、初心者でも楽しみながら歩けますよ」と話す。確かめようと、コースを歩いてみた。 (古長寛人)

 小雨が降り、やや肌寒かった16日午前10時半すぎ、スタート地点のJR黒崎駅南口を出発。25日の当日は、新しくできた黒崎駅南北自由通路の「渡り初め」をしてもらうため、ここだけちょっと本番とは違うコースを経て駅の北へ抜けると、安川電機の広い敷地と建物が目の前に広がった。

 同行してくれた八幡西区コミュニティ支援課の百田明子さん(32)が「当日は最新のロボット技術を紹介する『安川電機みらい館』を予約なしで、無料で見学できます」と教えてくれた。あいにくこの日は休館日だったが、25日はゆっくり立ち寄って、北九州が誇る最先端の「ものづくり」に触れてみるのもいいかもしれない。

 安川電機の前を東へ進むと、左手に城山(標高63メートル)が見えてくる。江戸時代初期の1604年、黒田長政が出城の黒崎城をこの地に築いたが、11年後に徳川幕府の一国一城令で廃城になった歴史がある。ただ山自体は今回のコース上にはないので、JR鹿児島線の踏切を渡り南へ向かった。

 しばらく歩くと、福岡藩祖の黒田官兵衛(如水)や長政を祭る春日神社に到着。お参りをして、南西へと歩を進めると、岡田宮にたどり着いた。波多野直之宮司(57)によると、古事記に登場する神武天皇が「東征」の途中、立ち寄ったとされるゆかりの地だ。八幡西区は当日、境内を借りて緑茶のサービスをするほか、岡田宮も「少なくとも50年は一般公開していない」(波多野宮司)という貴重な所蔵物である200年前の黒崎祇園の祇園太鼓を公開するという。

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 岡田宮から西へ少し歩くと、2012年に開館した市立八幡西図書館に到着。ここがほぼ中間点。1階入り口から広々とした館内に入ると、黒崎祇園の原形ともいわれる笹山笠と子ども山笠を展示している。百田さんは「ここでトイレ休憩などを挟んでリフレッシュしてほしい」と話す。

 図書館を出るとすぐそばに「曲里の松並木」がそびえる。徳川幕府が旅人を炎天や風雪から守るため、全国の街道に松や杉を植樹させたという。緩やかな登り坂を200~300メートルほど歩いた。昔は長崎街道にも多くの松があったが、今はわずかにこの辺りが面影をとどめているという。

 松並木から北西へ移動し、三つ目の神社となる一宮神社へ。「県看護協会に協力してもらい、看護師さんの健康チェックを受けることができます」と百田さん。一宮神社から東へ歩いた後、アーケード商店街を抜けると、ゴールの黒崎駅前。神社の石段の上り下りが少しきついぐらいで、所要2時間ほどで歩き通せた。確かに、ウオーキング初心者でも気軽に参加できそうだと実感した。

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 「黒崎スプリングウォーク」は25日午前8時半から正午まで、スタート地点のJR黒崎駅南口で受け付ける。事前申し込みは不要で参加無料。「全力!黒崎」では、このほか黒崎駅前の商店街で、50メートル走やストリートダンスのコンテストも実施する。

=2018/03/24付 西日本新聞朝刊=

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