天神ビッグバンに弾み 大名小跡、積水・西鉄に優先交渉権 福岡市「街のシンボルに」

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 福岡市中央区の大名小跡地の再開発を手掛ける優先交渉権者が積水ハウス(大阪市)、西日本鉄道(福岡市)を中心とする企業グループに決まり、高級ホテルやオフィスをそろえた「超一等地」の街づくりが始動する。市は「天神ビッグバン」と名付けた中心街の再開発事業の起爆剤としたい考えだ。

 天神ビッグバンの対象地域は、商業施設や企業が集積する天神を東西に貫く明治通り一帯で、市はその西側にある大名小跡地を「西のゲート(門)」と位置付ける。市内に不足している高級ホテルを核に、天神全体のシンボルとなる将来像を思い描く。

 天神地区周辺は福岡空港に近いため、航空法で建物の高さが約76メートルに制限され、再開発の障害になっていた。高島宗一郎市長が国家戦略特区を活用して国に働き掛けた結果、大名小跡地の高さの上限は昨年夏に約115メートルに緩和。民間事業者が、より自由に計画できる環境が整った。

 天神ビッグバンを巡っては昨年、明治通りの東側で再開発第1号のビル、天神ビジネスセンターが着工した。だが、地元政財界では「それに続く案件がなかなか出ない」(市関係者)と指摘されている。

 市は、大名小跡地の再開発始動が明治通りに面したビルの建て替えを促し、天神ビッグバンの中心部で西鉄が計画する福岡ビル一帯の再開発などに弾みをつける効果を狙う。

 大名小跡地にできるのは高層の高級ホテル・オフィスビルだけではない。市は地域行事や災害時の避難場所に使える広場、公民館などの公共施設も再開発の必須条件にした。地元の要望を踏まえ、先進性と市民生活が調和した街づくりが求められる。

=2018/03/28付 西日本新聞朝刊=

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