否決の予算案、異例の再提出…また否決に 町長が修正せず 福岡県吉富町

西日本新聞

 福岡県吉富町議会は29日の臨時会で、22日の定例会で否決した2018年度一般会計当初予算案(32億2600万円)を再び賛成少数で否決した。今冨寿一郎町長は「町民サービスを考え、30日に当初予算案、暫定予算案のいずれかを専決処分する」と話した。

 今冨町長は否決された当初予算案をそのまま再提案した。反対した議員は、九州豪雨で土砂がたまっている吉富漁港航路のしゅんせつ工事費が計上されなかったことなどに反発。「再提案は横暴の表れだ」といった声が相次ぎ、採決は反対5、賛成4だった。

 首長の専決処分は議会を招集する時間がなく、緊急を要する場合などに限られる。九州大大学院の田中孝男教授(行政法)は「専決処分は限定的で、本来はやるべきではない」と指摘した。福岡県市町村支援課によると、否決された当初予算案を首長が修正せずに再提案するのは異例とみられる。

=2018/03/30付 西日本新聞朝刊=

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