八幡製鉄所の記憶を後世に 小冊子「鐵の魂」を作成 九州国際大生が聞き取り

西日本新聞 北九州版

 九州国際大(八幡東区)経済学部地域づくりコースの学生たちが、1960~70年代に八幡製鉄所から君津製鉄所(千葉県君津市)に転勤した元製鉄マンたちに当時の思い出などを聞き取った小冊子「鐵(てつ)の魂」を作成した。八幡東区役所や同大地域連携センターなどで無料配布している。

 昨年迎えた旧八幡市制100周年を記念し、JR八幡駅前のまちづくりに取り組む「さわらび国際通りまちづくり期成会」(井上龍子会長)が企画。同大に協力を依頼した。学生26人が八幡と君津で60~80代の製鉄所OBや住民ら20人に聞き取り、約1年間かけてA5判22ページにまとめた。

 八幡製鉄(現新日鉄住金)君津製鉄所は65年に操業を始め、多くの社員が八幡から移住した。「君津編」では、関東の都会への赴任に期待が膨らんだが、イメージと懸け離れた「田舎の土地」に衝撃を受けたことや、八幡の起業祭をモチーフに君津で新たな祭りを企画したOBの話などを紹介。「八幡編」では商店街に毎日、まっすぐ歩けないほどの人だかりができるなど、栄えていた八幡のエピソードを盛り込んだ。

 君津編を担当し、今春卒業した佐々木純さん(22)は「八幡の街づくりの手法が、他の街で参考にされていると知ってうれしく感じた」。八幡編を執筆した3年の荒木裕紹さん(20)は「八幡の歴史を次世代に伝えたいという強い思いを持つ人が多くいた。若い世代が伝えていくことが重要と感じた」と総括した。

=2018/04/03付 西日本新聞朝刊=

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