クマゼミ シャワシャワと夏の一日が始まる

西日本新聞

 暑い夏が真っ盛りのころ、朝日が差し始めると、突然シャワシャワとクマゼミの鳴き声が聞こえ始めて、その騒々しい鳴き声が目覚まし代わりとなって一日の生活が始まる感じがします。

 クマゼミはその名の通り、大きく黒光りの頑丈そうなからだで、なんといってもその鳴き声の大きさは他のセミに比べて群を抜いているといってよいでしょう。本来は南方系のセミでだいたい関東地方より南の地域にすんでいたものですが、いまでは北陸の方でも見られるようになり、地球温暖化の影響ではないかといわれています。

 幼虫は地中で樹木の根の汁を吸って生活していますが、土の中なのであまり動き回ることはないと思われるものの、そうして約7年間も土の中にいて成長すると、夏の日の夕方、地上に出てきて近くの草や木に登って羽化して成虫になります。

 もう30年も前になりますが、クマゼミが鳴いているところを、その後ろの景色も入れて写したいと考えて、ワイドレンズを使って20センチぐらいまで近づいて撮影しようとしたのですが、そんなに近づくとセミは驚いてすぐに逃げてしまって全く撮らせてくれません。

 そこで一計を案じて、早朝のまだ薄暗いうちに、カメラを持って、いつもセミが鳴く木に登って待っていたところ、やがて朝日が差し始めると間もなくあちこちで鳴き声が聞こえ始めて、そのうちにすぐ目の前の枝にも飛んできて鳴き出したので、すかさず狙ってシャッターを切り、うまく撮影に成功した思い出があります。

この記事は2013年08月20日付で、内容は当時のものです。

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