交通死亡事故で元少年に無罪判決 福岡地裁、見えなかった可能性指摘

 福岡市で2016年、十分に安全確認をしないまま国道に合流してバイクと衝突事故を起こし、運転していた男性を死なせたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)の罪に問われた元少年の判決で、福岡地裁(蜷川省吾裁判官)は6日、「注意義務違反は認められない」として無罪(求刑禁錮1年)を言い渡した。

 事故は同年5月25日深夜、同市早良区賀茂4丁目の国道202号で発生。道路脇の飲食店から国道に合流した元少年の車に、後方から直進してきたオートバイが追突。運転していた男性会社員=当時(28)=が死亡した。

 検察側は、合流する時点で右側からバイクが走ってくるのが見えたとして元少年の安全確認は不十分だったと主張していたが、蜷川裁判官は、バイクは時速90キロ前後で走行しており、元少年が合流する際には位置的に見えていなかった可能性があると判断した。

 被害者参加制度を利用していた男性会社員の遺族は「あり得ない判決」と述べ、検察側に控訴を望む意向を示した。

=2018/04/06付 西日本新聞夕刊=

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