日本人ALT始動 北九州市教委が英語授業本格化にらみ15人採用 担任と連携促進に期待

西日本新聞 北九州版

研修会で英語の絵本の活用法を話し合う日本人ALTたち 拡大

研修会で英語の絵本の活用法を話し合う日本人ALTたち

 北九州市教育委員会は、小学3~6年の英語授業が新学期から本格化するのに合わせ、英語が堪能な日本人15人を外国語指導助手(ALT)として採用した。これまで外国人に限っていたALTを日本人が務めることで、現場の教員と連携を取りやすくする狙い。15人は分担して全131小学校を巡回し、学級担任と一緒に授業をしたり、授業の計画を立てたりする。5日に戸畑区で研修会があり、ALTたちは指導法や絵本など教材の活用法を学んだ。

 新学習指導要領の導入で2020年度から、小学3、4年で「外国語活動」(週1時限)が必修となり、5、6年では通知表の対象となる「外国語科」(週2時限)が始まる。市教委は先行して準備を整えるため、18年度から20年度と同じ時間数で英語を教える。

 日本人ALTは17年度、試行的に1人を採用。モデル校の光貞小(八幡西区)とひびきの小(若松区)で勤務したところ、「日本語で打ち合わせができて負担が減る」と好評だったため増員を決めた。面接などを経て、英会話教室や学習塾での指導経験がある15人を講師として採用した。

 5日の研修では市教委指導1課の山田百合子指導主事が「担任は英語以外の授業も持つので大変。支えてほしい」と呼び掛けた。参加者が絵本を使った指導を実践する場面もあった。

 子ども向けの英会話教室で教えた経験がある今坂由紀子さん(45)は研修に参加し「(日本人ALTへの)期待の大きさを感じた。担任と連携し、良い授業を作りたい」と話した。学習塾で高校生に英語を教えていた崎山拓郎さん(35)は「新しい英語教育に対応できる力を身に付けたい」とALTに応募。「手探りの部分もあるけど、子どもが喜ぶ指導のあり方を考えたい」と意気込んでいた。

=2018/04/07付 西日本新聞朝刊=