「はとむぎ珈琲」商品化 久留米工業大生ら考案 三潴の特産品、消費拡大へ

西日本新聞 筑後版

はとむぎ珈琲を商品化した甲斐さん(右)と中村准教授 拡大

はとむぎ珈琲を商品化した甲斐さん(右)と中村准教授

 久留米工業大(久留米市上津町)の学生たちが、同市三潴町で生産が盛んなハトムギの消費拡大を図ろうと、焙煎(ばいせん)したコーヒーとブレンドした「はとむぎ珈琲」のレシピを考案し、1杯用のドリップパックとして商品化までこぎ着けた。今月から、JAみづまの犬塚購買店(三潴町玉満)で販売している。ハトムギの香ばしい香りが楽しめる、すっきりした味わいに仕上がっている。

 商品化に携わったのは、工学部教育創造工学科の中村美紗准教授(化学教育)と、2016~17年度に中村准教授の研究室に在籍した甲斐結美香さん(23)、1学年後輩の佐々木みゆさん(22)。16年夏ごろ、研究室の卒業生でもあるJAみづまの職員から「来客用に出すコーヒーにハトムギを活用できないか」と相談があり、当時4年生だった甲斐さんが卒業研究として取り組むことになった。

 当初はフライパンでハトムギを焙煎していたが、時間や手間がかさんで採算が取れないことから、市販品のハトムギ茶を使うことにした。学内での試飲会や大学祭での販売など、試行錯誤を重ねた。コーヒーとほぼ半分ずつブレンドするが、そのままではハトムギ特有の「えぐ味」が出てしまう。研究を重ね、えぐ味を取り除くことに成功した。ハトムギ入りのコーヒーは、島根県の企業が商品化しているが「(先行商品を)上回る味わいに仕上がった」(中村准教授)と自信を見せる。

 甲斐さんはレシピを完成させた段階で卒業を迎え、商品化は佐々木さんに引き継がれた。佐々木さんは、製造業者の選定やパッケージのデザインなどを手掛けた。佐々木さんが卒業した今春、約2年がかりで商品として完成した。

 現在は市内の中学校に講師として勤める甲斐さんは「ハトムギ茶とコーヒーの味のバランスが難しくて、かなり試行錯誤した。商品化できてうれしい」と喜ぶ。はとむぎ珈琲は、通常のコーヒーと比べてカフェインの摂取量を抑えることができる利点もあり、コーヒー党の中村准教授は「コーヒー好きの人にお勧めしているが、苦手な人も飲みやすい」と語る。

 価格は150円(税込み)。

=2018/04/10付 西日本新聞朝刊=