韓国の茶碗フェスタ出品 香春町の陶芸家・山岡徹山さん「伝統の地で光栄」

西日本新聞

 香春町の陶芸家、上野香春(あがのかわら)焼3代目の山岡徹山さん(58)が、28日~5月7日に韓国・聞慶(ムンギョン)市で開催される「聞慶伝統茶碗(わん)フェスティバル」(同市主催)に作品約100点を出品する。聞慶は良質の土を産出し、900年に及ぶ陶磁器生産の歴史があるとされる「茶碗の里」。山岡さんは「伝統の地で開かれる陶芸祭に出品できて大変光栄」と気を引き締めている。

 フェスタは、地元で活躍する陶工を中心に韓国内や中国の作家の作品を紹介。国内外から多くの観光客が訪れるという。

 高麗茶碗も制作する山岡さんは作陶に生かそうと韓国の窯元を15年前から何度も訪問している。映画「利休にたずねよ」(2013年)で使われた焼き物を作ったことなどから主催者側が出品を持ちかけた。

 山岡さんは研さんの一環で4月初旬までの1カ月、聞慶の観音窯、金善植(キムソンシク)さん(47)を訪ね、共同制作に取り組んだ。金さんは1700年代に創設された窯の8代目で、韓国を代表する陶芸家の一人という。

 フェスタには、山岡さんが造形し、金さんが釉薬(ゆうやく)を施して絵付けした花入れと水差しを出品。山岡さんは現地での制作分と香春町から持参する作品を展示する。合同展などで共に活動する高源寺窯(田川市)の伊藤明美さん(53)、無双窯(糸田町)の長末修次さん(64)も出品する。

 観音窯で「焼き物の原点を見た思いがした」と山岡さん。「登り窯の形状や巧みな火の操作は衝撃的で、自分の窯でも挑戦したい」と意欲を新たにしている。金さんとの2人展を福岡で開く話も持ち上がったといい、日韓陶芸交流はさらに深まりそうだ。

=2018/04/20付 西日本新聞朝刊=

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ