基肄城のスタンプ人気 「続日本100名城」に選定 基山町、各地から押印者

 基山町の特別史跡、基肄(きい)城跡が昨年、日本城郭協会の「続日本100名城」に選定されたのを記念し、町は町民会館事務室にスタンプを設置した。協会が「城の日」にあたる6日から始めたスタンプラリーの愛好者が相次いで来館。押印者は早くも140人を超える盛り上がりを見せ、町教育学習課は「これほどの人気とは」と驚いている。

 「続日本-」はさまざまな城への理解を深め、観光資源などに活用してもらう狙い。2006年に選定した「日本100名城」以外の城が対象で、城郭ファンらが推薦した城の中から、歴史や建築の専門家が選んだ。文化財としての価値だけでなく、地域のシンボルかなども選考基準になったという。

 各城郭の解説や押印場所、時間などを記した「続日本100名城 公式ガイドブック」(学研プラス刊)に付属するスタンプ帳に全て押印すると、協会から「続日本100名城登城認定」が受けられる。基肄城のスタンプは黒い3センチ角で、ガイドブックのために町が提供した城の南水門跡にある石垣の写真を元に協会が図案化したという。

 設置前から城郭ファンからの問い合わせがあったほどの人気で、全国各地や海外からも来町。同課は「今はリタイア組や九州出張のついでに訪れたサラリーマンが多い。基肄城と合わせ、今回選ばれた福岡県の水城、久留米城と合わせて回る人も多い」と話す。ゴールデンウイークにはさらに多くの来訪者が予想され「町は昨年度に城の保存整備基本計画をたて、本年度は基本設計に入る。全国でも数少ない特別史跡の価値をさらに全国にアピールできる」と期待する。

 町は協会から届いた「続日本-」の認定書を町役場1階に期間限定で展示している。町民会館は午前9時~午後10時開館。第4月曜日、年末年始休館。

 基肄城 基山町と福岡県筑紫野市にまたがる基山(きざん、標高404メートル)に築かれた日本最古とされる古代山城(朝鮮式山城)。大和朝廷の時代、朝鮮半島での「白村江の戦い」に敗れた倭国(わこく)が、唐・新羅の国内への侵入を防ぐため、665年に築城したとされ、福岡県の大野城、水城とともに大宰府を守る防衛の拠点だった。谷を囲むように尾根の稜線に築かれた全周約4・3キロの土塁の内側約70ヘクタールに40棟以上の建物があったことが分かっている。

=2018/04/28付 西日本新聞朝刊=

佐賀県の天気予報

PR

PR