豪雨被災の文化財を紹介 朝倉・秋月博物館で「災害の記憶展」 重文の仏像、犠牲者の作品も

西日本新聞

 昨年7月の九州豪雨で被災した朝倉市内の文化財を紹介する「災害の記憶展」が、市秋月博物館(秋月野鳥)で開かれている。今回初めて同市で展示された地元の国重要文化財の仏像もあり、同博物館は来場を呼び掛けている。13日まで。

 豪雨後、市と県の調査チームは現地に赴き、被災した文化財を洗浄・保存したり、傷むのを避けるため一時預かったりした。今回、こうして保護された文化財など20点を展示している。

 このうち国重要文化財で真言宗の普門院=杷木志波(しわ)=の本尊、木造十一面観音菩薩立像は市内初展示。県内最古の木造建築である本堂に安置されていたが、本堂床下が土砂で埋まり避難のため運び出されていた。

 土石流で建物が全て流された乙石高木神社=杷木松末(ますえ)=の神像1体は住民が河川から見つけ、市が預かって保存処理した。

 県から選定保存技術保持者に認定されたシュロ縄職人で、豪雨の犠牲になった井上輝雄さん(当時89歳)の作品も3点展示。博物館の篠原浩之文化財係長は「こうした文化財を資料として記録し、後世に伝えることが大事」と企画展の意義を語る。観覧は高校生以上320円、小中学生160円、幼児無料。博物館=0946(25)0405。

=2018/05/01付 西日本新聞朝刊=

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