焼き物祭り最高潮 3市町5日までイベント

西日本新聞

 大型連休後半に入った3日は好天に恵まれ、県内各地で開かれている焼き物イベントは全国から訪れた観光客でにぎわった。

■青磁で茶の接待 伊万里

 佐賀藩窯ゆかりの伊万里市大川内山で「肥前伊万里やきもんまつり」(5日まで)が開かれ、伝統工芸士が絵付けの実演などで観光客を迎えている。小笠原藤右衛門窯では3日、絵付け師の原松子さん(64)が熟練の技を披露、訪れた人は興味深そうに見学していた。

 畑萬陶苑は、新作の青磁「モイストシリーズ」で茶の接待をした。同シリーズは青磁の釉薬(ゆうやく)にブラスト(吹きつけ)加工を施し、しっとりした質感に仕上げた。「夏の食卓を涼やかに演出します」(同窯)

 虎仙窯は、伝統に遊び心を取り入れた新作の鍋島焼ブランド「KOSEN」を紹介。大秀窯は伊万里焼風鈴も売り出し、優しい音色で人々を誘っていた。伊万里鍋島焼協同組合=0955(23)7293。

■薪窯を一般公開 有田

 有田陶器市が開かれている有田町の柿右衛門窯で3日、薪窯の一般公開があり、県内外から多くの焼き物ファンが訪れた。5日まで庭と離れを公開し、茶の接待がある。薪窯では職人が夜通しアカマツの薪を投入。1300度で45時間焼き続け、3日かけて冷ます。柿右衛門窯ならではの乳白色(濁(にご)し手)が生まれるのを待った。現代の名工で絵付け師の舘林延幸さん(67)は「大切な薪窯の日で窯にも緊張感がある」と表情を引き締めた。

■ろくろの技実演 唐津

 唐津焼協同組合の窯元は3日、ふるさと会館アルピノホール(唐津市新興町)でろくろの実演を披露した。唐津やきもん祭り(5日まで)の関連イベントで、家族連れや焼き物ファンがスピード感あるろくろさばきに見入っていた。

 ろくろ実演は祭り期間中の各日午前11時と午後2時にある。3日午前は、炎向(ひなた)窯の打越一彦さん(60)が片口やとっくり、皿などの器を次々とひいていった。

 ホールでは九つの窯元が作品を展示販売し、唐津焼の器で地元の菓子や日本酒の試食・試飲ができる。茶道裏千家淡交会唐津支部による呈茶(300円)もある。

=2018/05/04付 西日本新聞朝刊=

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