高齢者保護地域ネット発足 認知症などで徘徊、素早く対応 佐賀市の北川副地区

西日本新聞

 佐賀市の北川副地区で認知症などのために道に迷って帰宅できなくなった高齢者を発見、保護する「どけいくかんた!ネットワーク」の運用が始まった。徘徊(はいかい)のおそれがある高齢者の特徴を事前に登録し、行方不明時に協力サポーターの住民らに素早くメール配信して保護につなげる。

 ネットワークは、北川副まちづくり協議会や城南地域包括支援センター、佐賀南署が運営する。地区レベルで関係機関が連携し、高齢者の保護活動に取り組むのは市内で初めてという。

 同地区に住む約1万2400人(2017年4月現在)のうち65歳以上の高齢者は3割ほどを占め、高齢化率も上昇傾向にある。

 「どけいくかんた」は「どこにいくの」の意味で、地域で高齢者を見守ろうとの意味を込めた。体型などの情報を登録する際に番号付き蓄光シールを渡し、靴やつえに貼ることで本人確認に役立てる。

 北川副公民館で4月25日に発会式があり、協議会の福田忠利会長は「私たち一人一人が『明日はわが身』と思って取り組む必要がある。行方不明者が出たときは地域ぐるみで探しましょう」とあいさつ。佐賀南署の川原義之署長は「不明者が事故やクリークへの転落で命を落とすこともある。ネットワークの発足は大変心強い」と話した。

 式の後には、協力サポーターが道に迷った高齢者に声掛けする様子を実演。サポーターは「ゆっくり、穏やかな口調で話し掛けて」などとアドバイスし、自治会長ら関係者約50人が耳を傾けた。

=2018/05/09付 西日本新聞朝刊=

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