溶接なしの車いす 丈夫で軽く 飯塚の会社開発、市に寄贈

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 飯塚市目尾の金属加工会社「吉塚精機」は、破損の原因となるフレームの継ぎ目を溶接せず、ねじなどを使って組み立てた車いすを開発した。8日、高鍋政嗣社長(64)が同市役所を訪れ、市に8台を寄贈した。

 同社によると、既存のほとんどの車いすは各部品を溶接してフレームを作るが、継ぎ目部分にひびが生じ、破損につながるリスクがある。同社が昨年秋に開発した車いすは、アルミ合金の板から骨組みを削り出し、周りの部品をはめ込んだり、ねじで固定したりすることで破損のリスクを軽減した。用途に応じ、部品の組み替えやサイズ変更も容易にした。

 同社は半導体製造を主に手掛けているが、10年程前から受注が減り、新たな製品を考案。社員から「身内が車いすを使うが、重くて介助者の負担が大きい」との意見が上がったことを機に、2014年から軽量化した車いすの開発に着手。半導体製造の技術を生かし、溶接をしない車いすを完成させた。新開発した車いすの総重量は約10キロで、病院などで使用される車いすより4キロほど軽いという。1台約22万円から。ヨシズカシステムプロダクト=0948(26)2882。

=2018/05/09付 西日本新聞朝刊=

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