佐世保市「イクボス宣言」 仕事と家庭の両立重視 県内自治体初、まず部長以上

西日本新聞

「イクボス宣言」をした朝長則男市長(前列左から3人目)と部局長たち 拡大

「イクボス宣言」をした朝長則男市長(前列左から3人目)と部局長たち

 佐世保市は17日、朝長則男市長や部長以上の職員が仕事と家庭生活の両立を重視する「イクボス宣言」をした。現在、長崎大のほか、全国で約360の公共団体や企業が宣言をしているが、県内の自治体では初めて。

 イクボスは父親の子育て支援を行うNPO法人ファザーリングジャパン(東京)が推奨している概念で、「部下を“育”てる“ボス”(上司)」の意味。「家庭のことに関わりたいが定時退社はしづらい」などの声を受け、職場環境をつくる上司の意識の変化を求めるため、2014年にイクボスを増やすプロジェクトを立ち上げた。

 この日は同NPO九州支部の小津智一副代表理事(46)が朝長市長と部局長21人を前に講演。育児や介護などで労働時間に制約がある社員の増加や人口減少が進む社会状況を挙げ「労働者不足の中で生き残るための事業戦略として、一人一人が主体的に活躍し、チームで成果を出す仕組みづくりが必要」と訴えた。また「環境を整えられるのは職場の管理をするボスだけ」とし、自らワークライフバランスを実践する▽部下に信じて任せ、見守る-などの取り組み項目を紹介した。

 これを受け、朝長市長が部局長たちに「佐世保市役所から変えれば企業や市民の意識も変わるのでは。ぜひ昭和のボスから平成、新しい時代のボスとして活躍していただきたい」と呼び掛けた。今後、各部局で、研修の内容や業務の特性をふまえた取り組み項目をつくり、HPなどで公表する。夏には課長級職員も宣言する方針。

=2018/05/18付 西日本新聞朝刊=

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