「フィンスイミング」で世界大会へ 北九州市の支援学校職員 厳しい環境下で挑戦 日本代表に

西日本新聞

 フィンと呼ばれる足ひれを着けてプールを泳ぐ競技「フィンスイミング」の世界大会「ワールドカップマスターズ大会」(6月、スペイン・パルマ)に、北九州市の福岡県立小倉聴覚特別支援学校職員、田中健司さん(31)が日本代表として初出場する。競泳を上回るスピード感が魅力の競技だ。ただ、九州では競技人口が少なく、練習場所も限られる。競技歴1年未満ながらも厳しいトレーニングを積み、日本代表の座を射止めた。

 田中さんは小学校から大学までスイミングクラブで水泳を続け、フィンスイミングは昨年8月に「挑戦の幅を広げたい」と始めた。

 大会は29~34歳の部門で3種目に出場する。両足に足ひれを履き、シュノーケルを着けてクロールを泳ぐ種目「CMASビーフィン」の50メートル個人と100メートル個人、200メートルリレー。1月と3月にあった代表選考会で、50メートルは1位、100メートルは3位となり選出された。

 田中さんによると、足ひれを着けて泳ぐと波が立つことから、使用を禁じる施設が多い。このため、フィンスイミングの練習は、競技関係者から紹介された大学などのプールで月1、2回しかできないという。

 練習不足を補うために力を入れるのが、専用のベルトで血流を制限した状態にして、筋肉に負荷をかける加圧トレーニング。障害物をクリアしていく人気テレビ番組「SASUKE」に出場経験のある竹田敏浩氏のジム(同市八幡西区)で、週末を中心に竹田氏の指導を受ける。シュノーケルを使うと競技中に吸い込める酸素が制限されるため、シュノーケルを着けた状態での練習も積んできた。

 6月7日に出国し、9日の競技に臨む。田中さんは「フィンスイミングは、競泳では出ないスピードを体感できる。全身を使って泳ぐので、競泳の補助的練習にもなる。人気が出て挑戦する人が増えてほしい」と話している。

=2018/05/28付 西日本新聞夕刊=

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