フィリピンで奉仕活動13年 聖和女子学院元理事長のシスター 貧困地域の子らの自立支援

西日本新聞

 フィリピンの貧困地域で宣教活動をしている聖和女子学院(佐世保市)元理事長の景山ひろさん(88)が5月、一時帰国した。通算13年にわたる現地での奉仕に汗を流すシスターは「貧困にもめげず、子どもたちが一人前になってくれたら」。奨学金などを通じて若者の経済的自立を手伝っている。

 キリスト教「善きサマリア人修道会」のシスター景山さん。フィリピンでの生活は1994年からだ。「フィリピンの方々を日本は戦争(第2次世界大戦)に巻き込んでしまったのに、戦後、それを許してくれた」と謝罪と感謝が活動の動機だ。帰国後、聖和女子での理事長職などを歴任し2012年から再び現地に赴いた。同国の中でも貧困家庭が多いフィリピン中部のネグロス島北部バコロドで支援を行っている。

 景山さんらを中心に、現地の子どもたちへの給食や奨学金のほか、宗教教育、保育園の設立、母親が手に職を持ち、生計を立てるプロジェクトなど、幅広い支援を通じて現地の市民の自立を図る。県内の慈善団体「シナピス会」などを通じて受け取った献金を活用している。

 貧困地域のバコロドでは産業が限られ、就職口が少ない。電気や水道などのインフラもあまり整備されておらず、停電もたびたび。それでも劣悪な環境にめげない子どもたちについて「勉強したいという意欲が高い。目が輝いている。これが喜び」と景山さん。これまで千人以上が奨学金の支援を受け、勉学にいそしむ。

 こうした活動が認められ、2016年には社会貢献支援財団(東京)から表彰された。高齢ながらも背筋も伸び、上品な口ぶりでよどみなく話す景山さん。「体が元気にいる限り、フィリピンで仕事をしたい」。県内や出身地東京で過ごし、5月末に再び現地に戻る。

=2018/05/29付 西日本新聞朝刊=

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