感染症媒介マダニ注意 2人発症確認、長崎大が呼び掛け

西日本新聞

吸血前(左)と吸血後のマダニ(長崎大の早坂大輔准教授提供) 拡大

吸血前(左)と吸血後のマダニ(長崎大の早坂大輔准教授提供)

 長崎大が、マダニの媒介によるウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)への注意を呼び掛けている。県医療政策課によると、県内では今年に入って現時点までに男性2人の発症を確認。暑くなる今後、感染リスクが高まるため、同大は長袖や長ズボンで肌の露出を少なくするなどの防護策が有効としている。

 SFTSは2011年に中国で初めて報告され、ウイルスを持つマダニが吸血することで感染。日本国内では13年に初めて確認された。国立感染症研究所のまとめによると、国内ではこれまでに西日本を中心に300人以上の患者を確認。14年には16人が死亡したが、治療法が分かってきたこともあり、16年以降の死亡は10人未満で推移している。

 マダニは草むらの中にいることが多く、屋外活動が増える5月から8月にかけ、マダニにかまれて感染するリスクが高まる。SFTSを発症すると発熱や嘔吐(おうと)、下痢などを引き起こすほか、日本紅斑熱やダニ媒介性脳炎なども媒介するという。長崎大は防護策として、外出時は肌の露出を少なくするほか、屋外に出た後は入浴するなどしてマダニが付着していないか確認することを推奨している。

 犬や猫がSFTSに感染したとの報告も相次いでおり、同大熱帯医学研究所の早坂大輔准教授は「ペットの犬や猫が感染し、人間がかまれて発症する可能性も否定できない」と指摘。「犬や猫のマダニの付着に注意し、異常がある際は動物病院を受診してほしい」としている。

=2018/05/31付 西日本新聞朝刊=

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