2年ぶり「決着」住民沸く 呼子の大綱引き

西日本新聞

 唐津市呼子町の国指定重要無形文化財「呼子の大綱引き」は3日、大人綱でフィナーレを迎え町は綱引き一色に染まった。この日は岡組が2連勝。昨年は1勝1敗の後、けんかで中止になり勝敗がつかず、2年ぶりの「勝ち」が決まり住民たちが沸いた。

 万歳三唱で勝利をかみしめた同組頭の平川英樹さん(48)は「今年は絶対勝つぞとみんなにハッパを掛けてきた。去年のもやもやを吹っ切った」。孫ら家族6人で綱を引いた鉄工所経営の寺岡浩さん(65)は「物心がついたころから引いている。負けると悔しいけれど、今日は家族で祝杯だ」と気勢を上げた。

 一方、力水でずぶぬれになりながら浜組で綱を引いた主婦中尾美沙樹さん(28)は「負けたくないと思って来た。去年がもう少しだっただけに悔しい」と唇をかむ。友人の誘いで10年前から参加する同市鏡の医師松本秀雄さん(46)は家族ら12人で浜組に。「家族みんなで楽しめただけに1回は勝って、3本目も引きたかった。来年こそ勝ちたい」と雪辱を誓った。

 呼子の綱引きはもとは旧暦の端午の節句に行われ、子供の健やかな健康を願う行事でもある。この日の綱引き前には、地元子どもたちの太鼓グループによる演奏や、初節句の子ども16人の健康祈願もあった。同市浜玉町から、生後5カ月になる長男春陽(はる)ちゃんを連れて訪れた会社員小形真喜子さん(26)は「元気にすくすく育ってほしい」と願いを込めていた。

=2018/06/04付 西日本新聞朝刊=

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