PTA改革(1)素朴な疑問 傾聴から新たな一歩

耳が痛い話をヒントに

 「もうPTAをやめたい」。福岡県内にある小学校のPTA副会長だった紀子さん(44)=仮名=のもとに昨年2月、学校を通じて一人の母親の声が届いた。「自分の学校でPTAの非加入問題が起きるなんて」。4月から新会長になることが決まっていた紀子さんは、突然の出来事に戸惑いながらも、母親に直接会って話をしたいと申し出た。

 1対1での話し合いは4時間に及んだ。最初は紀子さんが何を言っても「とにかくやめたい」の一点張りだったが、やがて母親は「役員決め」での苦い記憶を語り始めた。

 フルタイム勤務の夫婦共働き。仕事が忙しく、家庭の事情もあって「今年の役員はできない」と訴えると、別の母親から厳しい声が投げかけられたという。「みんな仕事はしている。そんな事を言ったら、ここにはもう住めませんよ」

 「なぜ、そこまで言われなければいけないの」。泣きながら訴える母親に、紀子さんは間違った対応だったと謝罪。「本来のPTAの姿を見てほしい」と、PTA会費の使い道や活動について丁寧に説明した。すると、母親はこう言った。

 「私はお金を払うことが嫌なんじゃない。PTAの活動自体には賛同しています。でも…」 

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