ジャズピアニスト田中菜緒子が新譜「Home」 故郷・久留米を題材に

西日本新聞

「ジャズは自由と思ったけれど、歴史があり、ジャズの言語を学ばなければならなかった」と語る田中菜緒子 拡大

「ジャズは自由と思ったけれど、歴史があり、ジャズの言語を学ばなければならなかった」と語る田中菜緒子

松田聖子らの曲をアレンジ

 福岡県久留米市出身のジャズピアニスト田中菜緒子が松田聖子やチェッカーズなど同郷のミュージシャンの楽曲をジャズにアレンジし、トリオによる自主製作盤「Home」を7月にリリースする。久留米シティプラザなどとの共同企画で、プラザ内のホールで収録するなど地元愛の詰まった一枚だ。

 東京を拠点に、月20本ほどライブをこなす田中は「久留米に恩返しをしたかった」と語る。藤井フミヤや家入レオらのライブやレコーディングにも参加するなど幅広い活動が地元関係者の目に止まり、久留米を素材にしたアルバム制作が決まった。

 新譜の冒頭に入れたのは久留米の「そろばん踊り」。田中も子どものころ踊って親しんだという土着的な旋律をしっかり押さえつつ、ビゼーの「ハバネラ」を想起させるフレーズを入れるなどしてスタイリッシュに仕上げた。鮎川誠率いるシーナ&ロケッツの「ユー・メイ・ドリーム」や松田の「スイート・メモリーズ」、自作の「Home」を含め計10曲を収めている。

 1985年生まれ。3歳からピアノを始め、ヤマハジュニアオリジナルコンサートに参加し、幼いころから曲を作っていた。筑紫女学園高(福岡市)から桐朋学園大に進学し、在学中、ブルガリア国際コンクールで1位になった。

 それでも「クラシックは先生の課題をこなす勉強の感覚が強かった」。ハービー・ハンコックに魅せられ、大学卒業後、ジャズプレイヤーに転向した。

 新譜制作を終えた田中は「それぞれのアーティストに音楽面で個性があり、アルバムにしやすかった」と振り返る。7月には久留米でライブを開き、収録曲を披露。ゲストの石橋凌がスタンダードを歌うなど興味深いステージになりそうだ。

 ◆田中菜緒子ジャズトリオライブ 7月12日午後7時、久留米シティプラザ。前売り4千円、当日4500円。KUSU MUSIC=0942(48)8331。

=2018/06/11付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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