「盗難仏像、韓国には複製を」 韓国の裁判所が日本への返還を提案 「1万年たてば意味ある像になる」

西日本新聞

 【ソウル曽山茂志】長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれて韓国に持ち込まれた仏像の所有権を巡る控訴審が15日、韓国中部の大田高裁であり、裁判長が、仏像を日本に返還した上で所有権を主張する韓国側の寺に複製品を置く方法を提案した。現地の大田日報などが伝えた。

 仏像は同県指定有形文化財の「観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」。控訴審で裁判長は私案として、「(本物の)像は日本に返し、仏教文化の(韓国側の)優位性を知らせるのはどうか」と指摘。「千年も1万年もたてば新しい仏像も意味を持ち、韓日に双子の像があることになる」と述べた。複製品の制作は韓国政府に求めた。

 裁判長の提案に対し、韓国・浮石寺は「仏像の返還を要求する根拠がなくなる」と反発した。

 仏像の所有権を巡っては、17年1月に一審の大田地裁が日本への返還を認めない判決を出し、仏像を保管する韓国政府が控訴した。

=2018/06/16付 西日本新聞朝刊=

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