朝鮮瓦を五島列島で初確認 領主の墓近くで出土 16世紀後半に製造か

 五島市の郷土史家グループは22日、李朝時代の16世紀後半に製造されたとみられる「朝鮮瓦」が、同市にある五島家20代領主五島純玄(すみはる)の墓の近くから出土したと発表した。五島列島で朝鮮瓦が確認されたのは初めてという。

 発表によると、元五島観光歴史資料館学芸員の中村真由美さん(64)が2014年9月、墓の近くで土に埋まった瓦の一部を確認。「模様が日本のものとは違う」と思い、半年かけて約30点を掘り出した。大村市の石造物研究家、大石一久さん(66)の鑑定で、瓦を固める時に木のへらでたたくことで出る紋様など、朝鮮瓦の特徴が認められたという。今後、五島市の郷土史家、木口栄さん(71)宅の資料室に展示される。

 純玄は1592年、朝鮮の役で出兵したが、2年後に当地で病死したとされる。瓦は五島に遺体を運ぶ際、船を安定させる底荷などとして使われた可能性があるという。

 大石さんは「県内では平戸や大村などで朝鮮瓦が確認されているが、製造は朝鮮の役ごろとされていた。純玄は出兵しており、そのことを裏付ける貴重な資料だ」と話した。

=2018/06/23付 西日本新聞朝刊=

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