竹細工の炭鉱電車 大牟田の立石さんが3年かけて手作り

西日本新聞 筑後版

 かつて炭都・大牟田を走っていた歴代の炭鉱電車3種類が、精巧な竹細工の模型として復元された。手掛けたのは大牟田市吉野の立石昭雄さん(70)。一昨年2月から1種類目の制作に取りかかり、今年5月に3種類目を仕上げた。7月21日から同市岬町の市石炭産業科学館で開かれる夏の鉄道展で全3種類が展示される。

 昨年7月、1936年に製造された東芝製45トンの機関車の模型(全長約65センチ)が完成。その後、新たに1908(明治41)年製造で、現存する最古の電気機関車とされる米国GE製15トンの模型(同32センチ)と、1915(大正4)年に製造された三菱造船製20トンの機関車の模型(同約30センチ)を完成させた。

 立石さんは、3種類(4両)の炭鉱電車が展示してある同市西港町の三川坑跡に何度も足を運び、車体の裏側はもぐり込んで撮影。展示車両を採寸し、部品一つずつを図面に起こして作り上げたという。

 材料は竹と接着剤のみ。小刀や彫刻刀などを使い、パンタグラフなど細かいところまで再現した。「最後の部品の一つを付けた時は感慨深いものがあった」と立石さん。同市にある世界遺産「宮原坑」の竹細工模型は既に作製済みで、今は熊本県荒尾市にある、もう一つの世界遺産「万田坑」の制作に取りかかっている。

=2018/06/28付 西日本新聞朝刊=

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