五島に「山本二三美術館」開館 宮崎駿アニメで美術監督 文化財「松園邸」改修、新たな観光名所に

西日本新聞

来場者に映画「火垂るの墓」のイメージ画などを説明する山本二三さん(左) 拡大

来場者に映画「火垂るの墓」のイメージ画などを説明する山本二三さん(左)

武家屋敷を改修して造った美術館のテープカットをする関係者

 五島市は1日、同市武家屋敷の市指定文化財「松園邸」を改修し、同市出身で、多くの人気アニメ映画で美術監督を手掛けた山本二三(にぞう)さん(65)の作品を紹介する「五島の雲 山本二三美術館」を開館した。埼玉県に活動拠点がある山本さんも訪れ、五島観光の新名所誕生を祝った。

 山本さんは同市の翁頭(おうとう)中を卒業後、東京の美術系専門学校在学中にアニメの背景画に携わり、頭角を現した。24歳の時にアニメ監督の宮崎駿さんが「未来少年コナン」の美術監督に抜てきして以降、映画「天空の城ラピュタ」や「火垂るの墓」、「もののけ姫」など多くの名作で美術監督を務めた。山本さんが描くボリューム感のある雲の画風は「二三雲」と呼ばれる。

 市は2016年、市のふるさと大使でもある山本さんの協力を得て美術館の整備を決定。1863年に建てられた同邸の所有者から建物の寄贈を受け、約1億2千万円を投じ改修した。管理・運営は民間の任意団体「マウンテンブック」に委託する。

 館内には山本さんが手掛けた映画の作品のほか、ライフワークとする五島の風景を描写した「五島百景」の絵画など約80点が並ぶ。山本さんが描いた雲と空が部屋一面に広がる「空と雲の部屋」や、山本さんのアトリエを再現したコーナーもある。

 開館記念式典で山本さんは「自然豊かな五島の原風景が私の原点。五島を世界にアピールしていきたい」とあいさつした。

 入館は一般400円、小中高生200円。小学生未満無料。休館日は月曜(今年の7、8月は開館)と年末年始。市生涯学習課=0959(72)7800。

=2018/07/02付 西日本新聞朝刊=

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