「農産物」若者へお裾分けを JA筑前あさくらと中村学園大 被災農家支援で専用袋開発、消費拡大狙う

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 九州豪雨の被災農家を応援しようと、JA筑前あさくら(朝倉市)は中村学園大流通科学部(福岡市)の手嶋恵美准教授(41)と共同で、農産物を少量だけ渡すことができるポリ袋「おすそわけ袋」を開発した。果物や野菜を大量に買った人に配布し、多くの人に食べてもらうようにすることで、若者の消費拡大につなげるのが狙い。3日、県庁であった復興支援の農産品販売イベントで配布した。

 縦36センチ、幅18センチ。スーパーのレジ袋のような材質で、柿や桃などを1~3個入れるのにちょうどいい大きさという。袋には笑顔の農家のイラストとともに、「福岡の福をおすそわけ」「口いっぱいに広がる大地の恵みを味わって」などと記されている。「会員制交流サイト(SNS)での発信を見込んだデザインです」と手嶋准教授。

 きっかけは若者の果物離れ。昨年11月、同JAの羽野秀樹・販売開発課長(46)が、消費が近年落ち込んでいる柿の商品開発について中村学園大に相談。商品開発が専門の手嶋研究室で話したところ、学生から「柿を食べたことがない」「皮をむくのが手間だから食べない」などの声が上がり、まずは柿を食べてもらうことから始める必要を感じたという。

 袋を小さめにしたのは手嶋准教授のアイデア。「量よりも持ち運びしやすい方が受け取ってもらえるから」。羽野課長は「できるだけいっぱい渡したいという農業者の心理とは逆の発想」と面白がった。袋は今後、朝倉市や筑前町、東峰村の直売所や道の駅のほか、直売イベントで配る。

=2018/07/04付 西日本新聞朝刊=

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