目指せ「市職員船頭」 柳川市が人手不足受け研修開始

西日本新聞 筑後版

 柳川市の観光名物「川下り」の船頭不足を受け、市職員13人が18日、終業後の時間を利用し研修を始めた。アジアからの川下り利用客の急増を受け、市観光課が「クラブ活動」として参加を募った。さお竹を手に週2回の練習に励み、来年秋をめどにボランティアの「市職員船頭」としてデビューを目指す。

 最大で20人以上を乗せる手こぎのどんこ舟の操船は容易でなく、案内をしながら掘割を進む約70分の行程は体力を消耗するハードな仕事だ。昨年の観光動態調査によると、川下り利用客は過去最多の42万8388人。それに対し常勤船頭は約60人で高齢化も進んでいる。

 特に船頭不足が深刻化するのが柳川出身の詩人、北原白秋をしのぶ11月の「白秋祭」。20年ほど前は1日に140隻ほど出ていたどんこ舟が昨年は最も多い日でもほぼ半減、観光課は「需要に応えられていない」と気をもんでいた。

 この日、終業後の午後5時半から、救命胴衣を着て慣れない手つきでどんこ舟を操った市職員たち。自らも名乗りを上げた市観光課の松藤満也課長は「川下りの現場を体験し、歴史や文化を学び直すことは職員として有意義。さお竹を手にすることで見えてくる新たな魅力もある」と意欲十分だった。

=2018/07/19付 西日本新聞朝刊=

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ