「金塊伝説」ロ軍艦発見 日露戦争の日本海海戦で沈没 韓国企業引き揚げ方針

西日本新聞

 【ソウル曽山茂志】日露戦争中に起きた日本海海戦(1905年)で沈没したロシア海軍の巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」を韓国・鬱陵島沖の海底で発見したと韓国企業「シニルグループ」が発表した。同艦は軍資金として使う予定だった金塊や金貨を大量に積んでいたとの「伝説」があり、日韓の企業などが捜索に挑んだこともある。

 シニル社関係者は西日本新聞の取材に「船内に厳重に固定された箱があった」と述べ、金塊発見に期待を膨らませている。一方、韓国では「ロシア軍の軍艦であれば、所有権を巡って外交問題に発展する可能性がある」(政府関係者)との指摘も出ている。

 シニル社によると、今月11日から潜水艇2隻で同島沖1・3キロの沈没推定海域を調査したところ、15日午前に深さ434メートルの海底で船体を発見。船尾に「ドンスコイ」と書かれた艦名があり、設計図とも照らし合わせて確認した。旧日本海軍に砲撃されたとみられる船体は艦尾を中心に損傷が激しいが、木製の甲板の状態は良く、同社は引き揚げの手続きを進める方針。

 シニル社は財宝を積んだ船の引き揚げ事業のほか、マンション建設などを手がけている。同社は来週にも記者会見を開き、「ドンスコイ」発見の経緯や引き揚げ計画について説明する予定。

=2018/07/20付 西日本新聞朝刊=

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