「洞窟性アリ」国内初発見 沖縄で世界2例目 餌はコウモリのフン

西日本新聞

 九州大総合研究博物館の丸山宗利准教授(昆虫学)は、洞窟で一生を暮らす「洞窟性アリ」を日本で初めて発見したと発表した。餌の少ない洞窟はアリにとって暮らしにくく、世界で2例目。ニュージーランドの学術誌(電子版)に23日、研究成果が掲載された。

 新種のアリは那覇市の昆虫研究家、名嘉猛留(なかたける)さんが昨年夏、沖縄県中城村の小さな洞窟で発見。丸山准教授が新種だと確認した。アシナガアリ属の一種で、洞窟で暮らす他の生物と同様、体の色が薄く、目は小さく、脚と触角が長い。沖縄の方言で「洞窟に引きこもる者」を意味する「ガマグマヤー」を学名として命名。国内で一般的に使われる和名としては「ガマアシナガアリ」と名付けた。

 従来確認された洞窟性アリは、ラオスで2003年に発見されたハシリハリアリ属の一種だけ。今回の新種は、昆虫を餌とするコウモリのフンを食べて生きているという。丸山准教授は「初めて見たとき、ひっくり返るほど驚いた。日本の自然の奥深さを象徴しているのかもしれない」と話している。

=2018/07/24付 西日本新聞朝刊=

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