JR九州とアリババが提携 中国人客誘致へ販路拡充

西日本新聞

 JR九州と中国の電子商取引(EC)大手アリババグループは23日、九州への中国人観光客の増加を目指し、戦略的提携を結んだと発表した。訪日客拡大に向け、アリババが日本企業と複合的に連携するのは初めて。

 2017年に九州へ入国した訪日外国人494万人のうち、中国人は185万人。クルーズ船利用者を除くと23万人にすぎないが、提携により23年度に100万人(うち、同グループから50万人)を目指す。

 九州は中国から近く観光地も多様性に富んでいるとして、アリババ側は伸びしろがあると判断。交通インフラや観光関連のパイプを持つJR九州側に呼び掛け、提携が実現した。

 提携を受け、アリババグループが展開する旅行サイト「フリギー」で、九州の観光スポットを巡る旅行商品や交通チケット、宿などの商品を販売。グループが持つ膨大な顧客データを活用し、関心の高い層への情報提供に力を入れる。旅行者の利便性向上へ電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」の普及も進める。

 JR九州は展開する観光列車や宿泊先などの提供、モデルルートの提案などを行う。JR九州グループでアリペイ導入を拡大するほか、九州の他企業への導入拡大も支援する。

 提携の皮切りとして、10月の国慶節に合わせ、観光列車「或(あ)る列車」などを組み込んだツアー商品を販売する。JR九州の唐池恒二会長は「本当の九州を知っていただく旅を提供したい」。アリババ日本法人の香山誠社長は「直接消費額を1500億円にし、九州の経済活性化に貢献したい」と語った。

=2018/07/24付 西日本新聞朝刊=

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