「クルーズ船」九州15%減 18年上期寄港数 中国便の勢いに陰り

西日本新聞

 国土交通省九州地方整備局は24日、2018年上半期(1~6月)のクルーズ船の九州への寄港数(下関港を含む)が、前年同期比15・3%減の455回だったと発表した。大半を占める中国発着クルーズが、中国国内の競争激化による収益悪化で減少しているためで、5年ぶりの前年割れとなった。

 九州へのクルーズ船の寄港は、中国でのクルーズブームを追い風に急増。17年は前年比約3割増の1070回に達し、3年前の3倍以上に増えていた。

 一方で、中国を発着する大型船の投入が相次ぎ、ツアーの価格競争が激化。収支の悪化から欧米の大手船会社が、一部の客船を地中海や東南アジアに移しているという。中国資本の船会社が解散する動きも出ている。

 九州への寄港は昨年12月から勢いに陰りが出て、今年6月まで7カ月連続で前年割れ。18年上半期は25の港で計455回にとどまり、前年同期より82回減った。港別では、昨年まで3年連続全国トップの博多港が21%減。同2位の長崎港は12%減で、昨年約5倍に急増した八代港は46%減った。鹿児島港と佐世保港はほぼ横ばいだった。

 九州各地ではクルーズ船の急増を踏まえた港湾の整備や街づくりが進められており、九地整の担当者は「中国でのクルーズブームの動向を注視するとともに多様なクルーズの誘致を推進したい」としている。

=2018/07/25付 西日本新聞朝刊=

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