元野良「ネコ駅長」に反響 町おこしに一役、知名度が急上昇

 彼女は、やる気になった時だけ仕事をして、その上“三食昼寝付き”。なんともうらやましい待遇だが、実は地域おこしの大役を担っているJR豊後竹田駅(大分県竹田市)の「ネコ駅長」。名前は「ニャー」。はてさて、彼女の働きぶりやいかに…。

 ニャーは、キジトラ柄で推定10歳以上の雌。元野良猫で、約10年前から駅に住み着いている。駅内の観光案内所で面倒を見てきた藤野めぐみさん(46)が名付け親だ。人を怖がらず、「ニャー」と人なつこい鳴き声で近づいてきたからだとか。確かに初対面の記者が頭をなでても嫌がらない。通学・通勤時間などに改札付近に現れては、寝そべるなどして行き交う利用者をじっと出迎える。

 豊後竹田駅を含むJR豊肥線は、2年前の熊本地震に伴う被害で今も全線復旧できず、利用者も減少している。町おこしに「ネコの手も借りたい」と、昨年9月、案内所を運営する竹田市観光ツーリズム協会がニャーを「所長」にしたところ知名度が急上昇。今年4月に市がJR九州の了解を得てネコ駅長に任命した。

 反響は上々で、山下慎一駅長(43)は「ネコの駅長さんはいますかとよく尋ねられます」と笑う。ただ、ニャーは人間に例えると、おばあさんの年齢。“高齢”のためか、最近は案内所奥にある会議室で昼寝する時間が増えたらしい。藤野さんは「仕事は気が向いた時でいいから、元気で長生きしてね」と見守っている。

=2018/07/26付 西日本新聞朝刊=

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