「上三緒炭鉱」鳥瞰図で紹介 飯塚市歴史資料館「昭和のくらしと戦争展」 軍艦旗や紙芝居も

西日本新聞 筑豊版

上三緒炭鉱の暮らしが分かる鳥瞰図 拡大

上三緒炭鉱の暮らしが分かる鳥瞰図

足踏みミシンやちゃぶ台、テレビなど昭和の暮らしを再現したコーナーもある

 飯塚市柏の森の市歴史資料館で、「昭和のくらしと戦争展」が開かれている。旧上三緒炭鉱周辺が分かる鳥瞰(ちょうかん)図と写真をはじめ、旧日本海軍の戦艦「金剛」に掲げられていたという軍艦旗や紙芝居などが並ぶ。学芸員の樋口嘉彦さんは「来年で元号が変わり、昭和という時代が忘れ去られようとしている。平和の大切さや飯塚の歴史を昭和の暮らしを通じて知ってほしい」と話す。8月28日まで。

 上三緒炭鉱は1894年、「筑豊御三家」と称された麻生太吉が開坑した。筑豊炭田の一つとして日本の近代化を支えたが、国のエネルギー政策の転換で石炭産業が衰退。1965年に閉山した。

 鳥瞰図と写真は飯塚市上三緒の故澤田正さんが2005年8月、飯塚東公民館(現・飯塚東交流センター)に寄贈。施設改修のため、資料を整理していた九野坂明彦館長から今年5月ごろ、「貴重な資料がある」と相談を受けた同資料館の嶋田光一館長が「多くの人に見てほしい」と、企画展での展示を申し入れた。

 資料館によると、鳥瞰図は昭和30(1955)年ごろの様子が描かれており、縦約180センチ、横約150センチ。水彩で坑口、炭鉱社宅、ぼた山などが描かれている。炭鉱における安全祈願の神様「山ノ神」の鳥居、運動会、相撲大会など炭鉱労働者の生活が伝わる写真も並べている。

 会場には、太平洋戦争末期、特攻隊員として待機中に終戦を迎えた同市出身の故惣門秀男さんがしたためた絵図入りの戦争回顧録、戦時中に飯塚高等女学校で生徒の教練に使われたとされる木製なぎなた、県指定有形民俗文化財「飯塚の紙芝居と上演用具」など計約220点を展示している。

 午前9時半~午後5時、入館料は大人220円、高校生110円、小中学生50円(土曜日は高校生以下無料)。水曜休館。同資料館=0948(25)2930。

=2018/07/30付 西日本新聞朝刊=

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